【不登校・勉強】無理やり勉強をさせる必要はない

不登校

お子さんの不登校にお困りのママさんパパさんこんにちは、テルです。

今回の記事では、勉強をしない・したがらないお子さんに対して親はどう対処するべきか。

結論はタイトルにある通り。

子どもに無理やり勉強をさせる必要はない!!

では、なぜそういう考えにテルが行きついたのか語っていこうと思います。

テルが不登校の我が子に勉強をさせようと一生懸命働きかけた結果

私のことを少しだけ説明させていただきますと、テルは小学一年生の夏から不登校になった女の子(テル美)の母です。

子どもが学校に行かなくなってから、テルが最も不安に思ったことはこれでした。

テル
テル

学校に通わないと勉強が進まない!

勉強しなかったら、将来受験や就活で苦労する!

テル美がこのままだと不幸になってしまう!!

どうでしょう?

お子さんの不登校や勉強嫌いに悩むママパパ達には同じような思考回路の持ち主もいらっしゃるのではないですか?

テルはこの焦りを解消するため、学校に行かないのなから家庭学習をさせようと思い立ちました。

教科書は見たくなさそうだから、本屋でテキストを買いました。

勉強に付き合ったら、間違いを指摘しただけで泣き喚かれて大喧嘩。

試行錯誤して勉強にゲーム感覚を取り入れてみたけれど、テル美のやる気があったのは最初の内だけ。

本人が「やりたい」と言ったから、タブレット学習教材を購入したけれど、二か月も経てば促してみても気分がのらないとやらない…………。

テル
テル

学校行かないなら、せめて勉強しろや!!

とイライラしまくっていました。

そして結局勉強はこちらが半強制的に促さない限りしなくなりました。やっても嫌々で、すぐにやめてしまいます。

そんなテルが不登校問題と一年間向き合って辿り着いた境地は……

いつかやる気になってくれるのを待つ!!

ということで、勉強に対するアプローチは勉強の存在を思い出させるために「今日は勉強どうする~?」と声を掛けるくらいになりました。子どもが疲れていそうな日は声掛けすらしません。

さて、では何故あんなに勉強にこだわっていたテルが勉強をさせることをやめたのでしょうか?

夫君からの衝撃の一言

テルはテル美が勉強しないことを夫君にイライラしたり泣いたりしながらちょいちょい相談していました。

けれども、教育関係者の夫君は毎回淡々とこんなことをテルに言います。

夫君
夫君

今は勉強なんてさせなくていいよ

「はぁ? (いいわけないだろ、なに言っとるんじゃ!!)

とテルは最初の内は意味不明過ぎて内心でキレ気味だったのですが、夫君との会話を繰り返す内にその意味を理解しはじめました。

そしてテルは以下の二つのことに気が付きました。

今は勉強するタイミングではない

人の気力はコップの中に入った水をイメージすると理解しやすいです。

心のコップが満杯になっている状態が気力に満ちた状態。

対してコップの中身が少ない状態が無気力な状態です。

不登校の我が子はどちらが当てはまるか。考えるまでもなく後者ですよね。

テル美は不安・無気力タイプの不登校だったので、本人も自分自身のことがよくわからない。けれども学校に行く元気も勇気もないという状態でした。

さてここで考えてみましょう。

学校に行かなくてはいけないことはわかっている、けれども気力が湧かなくて行けない。心のコップの中身はほぼ空っぽ。

この状態で勉強に一生懸命取り組めますか?

大人の立場に当てはめればこんな感じですかね。

アナタは突然仕事に行けなくなりました。

仕事に行かなくちゃいけないことはわかっているのに、不安な気持ちになってどうしても家から足を一歩踏み出せないのです。

どうして自分はこんな風になっちゃったんだろう。

そんな不安を胸に抱えながら、何をするにもやる気が出ないのでスマホをいじりテレビをぼんやり見ています。

そんな時に家族からこう言われます。

「仕事に行かないのなら、せめて家でスキルアップのために仕事に関する勉強をしなさい」

もう一度言います。あなたは仕事に対して無気力でやる気がどうしても出ないんです。

自分で思い立ったわけでもないスキルアップを家で続けることが出来ますか?

といったように、子どもも頑張る元気出ないわけです。

しかも、子どもは勉強することが将来どのように自分の役に立つかの具体的なビジョンがない場合の方が多い。大人と比べるとより一層やる気は出ないでしょう。

となれば、選択肢は一つ。

元気になるまで待つ!

今は勉強をしている場合ではない、そう理解するしかないんです。

心のコップについて詳しく知りたい方はこちらの記事もチャックしてみてください!

無理やりやらされた勉強って意味がある?

もう一つ考えたのは、親から働きかけて嫌がる我が子に無理に学ばせたところで意味があるのか、です。

テルは自分の過去の記憶を遡りました。

そして気が付きます。

テル
テル

…生きる上で必要な知識は日常で繰り返した分だけ身に着いた気がする。

それ以外で覚えていることは、興味があって自分から積極的に勉強したことだけかも。

生活する上で必要だったこと、興味があった(好きだった)ことはそれなりに身に着きました。

けれど、それ以外は綺麗さっぱり忘れていますw 

これはテルがアホだからかもしれませんが、皆さんはどうですか?

はっきり言って勉強した知識の半分以上は今の生活に活かされている気がしません。

あるあるだと思いますが、テストで良い点をとるために覚えたことはその後割とすぐに忘れてしまう。

嫌々する勉強ならなおさら身につかないでしょう。

つまり、嫌々勉強することって目先のテストの点を上げるだけで、長い目でみれば時間の無駄……とまでは言いませんが、効率的ではないと思いませんか?

無理矢理勉強させて気力を無駄に消費させるくらいなら、本人がやる気になるように促すことを優先させた方がよい。

本人がやる気になったらその後の可能性は無限大です。

やる気さえ出てしまえば、不登校の経験があるからこそ、それを乗り越える力を身に着けた子ども達は社会に出てより一層輝けるはずです。

勉強をさせるのではなく、勉強をさせたくするが親の正解◎

無理やり勉強をさせられることは知識が身に着かない以前に、ただでさえ少ない心のパワーを浪費させてしまい、再登校から遠のいてしまう可能性があります。

よって、不登校の我が子に勉強をさせたいママやパパがすることはこれ。

子どもが自分で勉強をしたくなるように心のパワーを溜めてあげる!

口うるさく言って子どもとの信頼関係を失うのではなく、子どもの心にパワーを充電させてあげれば、気力が満ちます。

つまりそれは勉強だけではなく、新しいことをはじめる力、人と交流する力、再登校する力、など良い事全てに繋がっていきます。

テル美はこのパワーを溜めることによって、不登校になって約一年で学校の授業に一時間目から参加して自分で帰ってくるところまで現在到達しました。

勉強に関しても、はじめはただ聞いていることしか出来なかった授業で、鉛筆を持って自分の頭で考えて問題に取り組むことが出来るようになっています。

何より、元気になりました。目に見えて、おしゃべりと笑顔が不登校前と比べて増えています。

子どもの心のパワーを溜めて元気にする方法は他の記事で解説しますのでそちらも是非チェックしてみて下さい。

子どもの勉強にノータッチになるのが怖い人は

とはいえ、子どもが全く勉強しないで長い時間過ごす可能性があると考えると不安ですよね。

私も何年も不登校が続いて、全く子どもが勉強しなかったらどうしようと、不安になりまくりでした。

そんなママにおすすめなのは自分が勉強している姿を見せることです。

親は子どものお手本です。

真似して欲しくない言葉づかいとか癖を子どもがいつの間にか覚え使っていて「あちゃ~」って思ったことありませんか?

子どもは親を真似するもの。

だから、親が当たり前のように勉強をしていれば子どももその内勉強が当たり前だと思うようになってきます。

本を読んだり、PCで調べ事をしたり、このブログを読んだり、そんなことを「勉強しよう!」と言って始める。それだけでも意味があると思います。

お子さんが中学生や高校生の場合は「今更意味がない…」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

大人になってからも勉強する姿を見せることで、大人になってから勉強をして新しい知識を身に着ける人がいる、そう思ってくれれば例え今勉強が出来なくても、未来には幾らでもチャンスがあると前向きなれるかもしれません。

子どもが目に見えて元気で気力に満ちていれば「一緒に勉強する?」と声を掛けるのもよいかもしれません。テル美は一緒に遊んだ後にそう声をかけると時々一緒に勉強してくれました。(気力がない時はやめましょうね)

自分も磨けて、子どもにも良い影響があるのだからやって損はないですね。

でもって、勉強なんて嫌いだからしたくない、と思った人。

それなら子どもにも勉強を押し付けず、二人でのんびりするのがやっぱりいいですよね。

焦りは禁物。ゆっくりやるのが実は近道なんですよ。

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