娘が学校に少しずつ行きはじめて安心したところで、体調不良で連休させざるを得なくなってしょんぼり中のテルです。
この記事は「学校に行きたくない」と我が子に言われてしまって、どうするべきかわからなくて困っているママパパ向けに選択のヒントを提供します。
学校を休みたがる我が子に親が取ることができる最終的な手段は以下の二つ。
引っ張ってでも連れて行く or 休ませる
さて、テルは自身は休ませるという選択をしました。一年経過しましたが、この選択に後悔はありません。
しかし、引っ張ってでも連れて行き、不登校にならずに済んだという家庭も知っています。
それらを踏まえて、テルが色々考えた上で出した結論はこちら……
のっぴきならない理由がなければ休ませる!!
さて、どうしてこの結論に至ったのかを以下に解説していきます。
テルの経験談:あれこれ行くように働きかけたら、〇〇に変化が
テルには小学1年生から不登校になり、現在母子登校でちょこちょこ学校に行くようになった娘がおります。
小1の夏休み明け、「学校に行きたくない」と娘に言われました。
テルは当然のように、どうにかして我が子を学校に行かせなくてはと、あれこれ娘に働きかけました。
うちの子は不登校になったりしないはず。促せば学校に行けるはず。
きっと、まだ幼いから学校や勉強の大切さが理解できないんだ。
友達とも会えなくなるのは嫌なはず。
一学期は行けていたんだから、二学期だって…。
行ったら楽しいって言って帰ってきてたし、行けばなんとかなる!
こんな感じで、頭の中は学校に行かせたい自分の気持ちでごちゃごちゃ&ぱんぱん。
基本的には優しく促そうと心掛けていましたが、自分の理解を超える態度を取られるとイライラをぶつけてしまうこともしばしば。
娘は人間関係や勉強については特に問題ない様子だったので、「なら行けるだろう!」と思ってテルは娘が学校に行く気になるようにと声を掛けを続けました。
その結果…
お腹痛い…
たどり着いたのは体調不良…。
お腹を抱えて苦しむ我が子を前にして、休ませる以外の選択肢を失いました。
当時を振り返って思うのは、
体調が悪くなってしまうくらい追い詰める前に、気楽に「休んでいいよ」と言ってあげられたらよかったのにぃ
こんなことです。
とはいえ、当時のテルには不登校に関する知識は皆無な上に、精神的な余裕も皆無。
仕方がなかったと言えば、仕方のないことでした。
当時をこう振り返れるのは、その後に様々なことを反省して自分を変えることができたから。
現時点で悩んでいる人は中々受け入れることも、割り切ることも難しい。
なので、受け入れるもしくは割り切るためのお手伝いをしましょう。
簡単なのはメリットとデメリットを知ることだ!
「行きたくない」と言う子を無理にでも学校に連れて行くメリット
学校に行きたくないと訴える子を、引っ張ってでも学校に連れて行くメリットは以下の通り。
①仕事を休まずに済む
②行ったら意外と楽しく過ごして、本人が大したことなかったと思う可能性がある
③休むことを諦めて、学校に通うことを受け入れる可能性がある
仕事を休まずに済む
①は最大のメリットですね。
仕事は気軽に休めるものではありません。休めば周囲に迷惑が掛かる。子どもは大切だけど、お金を稼ぐことも大事。
気楽に休むことができる職場に勤めているのなら問題ありませんが、日本にそんな素晴らしい職場は中々存在しませんよね。
子どもが学校に行けば、仕事に行ける。お金が稼げる。職場に迷惑を掛けなくて済む。これが最大のメリットでしょう。
行ったら意外と楽しく過ごして、本人が大したことなかったと思う可能性がある
②は「行きたくない」と思いつつも、行ってみたら「それほど悪くなかった」と子どもが感じ、そのまま翌日から通学できてしまうパターン。
お子さんは少しばかり疲れていただけで、学校を休んで心身を休憩させたかったのかもしれません。
ただ、このパターンを親はあまり期待しない方がいいと思います。
だって、引っ張って無理やり連れて行かないと学校に行かないような子が、こんなにあっさりと学校に行くようになるのなら、軽く言葉で促すだけで学校に行くようになんじゃないですかね。
休むことを諦めて、学校に通うことを受け入れる可能性がある
③の子どもが諦めるパターン。
こういう話はテルも幾つか聞いたことがあります。
学校に行くのを嫌がって泣き喚く子どもを学校に連れて行く。すると、意外と楽しく学校で過ごして帰ってくる。それを繰り返していく内に、学校に行きたくないと言わなくなるパターン。
母親や家族と離れるのが不安な小さいお子さんにありがちなパターンかもしれません。
学校より居心地のよい家に居たいと子どもが思うのは当たり前。徐々に親と離れることに慣れ、家の外の世界を受け入れ慣れることが出来るようになる。
これは諦めると言うより受け入れると言った方がいいかもしれません。
ただ、中には親が仕事に行かなくてはいけなく一人で家で過ごすことが出来ないなどの理由で、本当は行きたくないけど我慢して行くというパターンもあると思います。
このパターンはお子さんの心の状態が非常に重要になります。
心にパワーがある子なら、問題ないと思います。
けれども、もし心にパワーがない状態で諦めてしまった場合は要注意。不登校なんかよりも深刻な事態になる可能性もあります。
「行きたくない」と言う子を無理にでも学校に連れて行くデメリット
さて、ではデメリットについても考えていきましょう。
⑴少し休めば登校できた可能性がある子が、長く登校できなくなる。
⑵親を諦めてしまう可能性がある。
さて、細かく考えれば色々なデメリットがあると思いますが、重要で重大なこの二つについて考えていきましょう。
少し休めば登校できた可能性がある子が、長く登校できなくなる
⑴については、学校に無理やり連れて行って無理をさせてしまったパターンですね。
「学校に行きたくない」と子どもが言い出してから、数日無理やり連れて行けば学校に通えることもあるでしょう。
けれども、学校に行きたくないという思いを受け止めてもらえずに、無理やり学校に連れてこられた子は居たくない空間に放り込まれたも同じ。加わる不可も大きいことでしょう。
となれば、数日休めば持ち直していたかもしれない登校意欲はより低下し、長期の不登校に繋がる可能性が高まるのは必然です。
親を諦めてしまう可能性がある
そして一番最悪なパターンは⑵。
学校に行きたくないけど、親は行けって言う。
行かなくちゃいけない理由だってわかっている。
それでも学校に行くのは辛い。本当は行きたくない。
けど、この気持ちを親はわかってくれない……
……苦しいけど、行くしかない。
もう、親には何を言ってもわかってもらえないんだ。
親が行けというから、無理して学校に通うことが出来る子もいると思います。
親に頼ることを諦め、親なしで自分の問題に直面することになります。
もし、お子さんに親以外に心から頼ることが出来る存在が身近に居たらどうにかなるかもしれません。
けれども、親と同等に頼れる身近な人間ってそう簡単に得られるものではないですよね。
そして、親を諦めた子どもは親を頼ることが出来なくなります。
成績が下がったり、非行に走ったり、引きこもったり、いじめにあったり、いじめをしたり、もっと大変な事態が発生する可能性だってあります。
そんな時、親を諦めてしまったお子さんはどんな風に生きていくのか。
想像するだけで、心が苦しくなります…。
ということで、無理やり学校に連れて行くことは場合によってはとてもリスキー。
「大した問題じゃない」と思うなら
休みたがるお子さんを無理やりにでも学校に連れて行く、という選択をする親の中には必ずこういう気持ちがあると思います。
「きっと、大した問題じゃない。行かせてしまえば、案外どうにかなるかもしれない」
これ気持ちって親の願望がものすごく強いですよね。
なので、この気持ちを上手く切り替えて、子どもの気持ちもくみ取るとこうなります。
「きっと、大した問題じゃない。ちょっと休めば、案外どうにかなるかもしれない」
学校に行きたがらないお子さんの気持ちの強さや、その深刻さ度合いを判断するのはかなり難しいです。
なら、深刻かもしれない場合に考慮して、風邪や発熱で学校を休ませるのと同じ感覚で休ませてあげていいんじゃないでしょうか。
そして家でゆっくり休憩させてあげて、その様子をしっかり観察し、必要な話し合いをするべきです。
そうすれば、深刻でない子はすぐに学校に行けるようになる。
そのまま行けなくなってしまう子も当然いると思います。ただ、そういう子は遅かれ早かれいつかは学校に行くことが出来なくなる。
学校に無理やり行かせなかったことは英断だったと、後から振り返る日がきっときます。
だって早く休ませてあげだ分、心の回復が早くなり、再登校への道のりが無理強いした場合と比べてスムーズになるはずだから。
なのでテルは、子どもに「学校に行きたくない」と言われて、休ませるべきかどうか悩むなら、断然休ませてあげるべきだと考えています。
のっぴきならない理由があって休ませてあげられない!! それなら…
とはいえ、まだまだ一人で家で留守番が出来ない低学年のお子さんのママパパならばこんな風に思うはず。
休ませてあげたい!
けど、どうしても無理!!
経済的な理由で仕事を簡単には休めない、親の介護があり子どもの面倒が見れないなど、簡単に子どもが学校を休ませてあげられないママパパも沢山いますよね。
心を鬼にして子どもを無理やり学校に連れて行き、泣いて嫌がる子どもに背中を向けて学校から立ち去る……。
想像するだけで涙出そうです。
けど、実際にそうするしかない人もいる。
仕方がないことです。
そんなママパパにはこちらの記事を読んでいただきたいです!
この記事には不登校になったお子さんが再登校するために、必要な考え方をご紹介しています。
是非、お子さんを休ませてあげられないパパママにはこの応用をしていただきたい!
休ませてあげられない分、家に一緒に居る時は心がのびのび出来るように見守り、たっぷり愛情を注いであげて下さい。
学校で頑張ってきた分、家ではこれでもかというほどパワーを溜めさせてあげてください。
テルなら、子どもが宿題を嫌がったらやらなくていいと言います。
学校で勉強しているんですから、それでいいじゃないですか。不登校になったら勉強させてる場合じゃなくなることも多いですからね。
子どもに無理をさせてしまっている、そう感じるなら親はその分子どもを甘えさせてあげる。
そのためなら、部屋が汚かろうが、食事が手抜きだろうが、洗濯物がしわだらけでも全然OKだ!!
それから、子どもが無理をしている家庭はママパパ自身も無理をして、常日頃からものすごく頑張っている場合も多いと思います。
お疲れ様です。
本当に偉いです。
尊敬します。
なかなか難しいと思いますが、お子さんの笑顔を引き出すのはママパパの心からの笑顔です。
ママパパも適度に息抜き、大切です。
学校は休んでも大丈夫! 遅れはいつか取り戻せる!
この記事を書いていて思ったのですが、テルも含めて学校を休ませることに抵抗感があるママパパって非常に多い!
勉強が遅れたりわからなくなる。友達が減る。コミュ力や社会性が身に着かない、などなど学校に行かないことによって生じるデメリットって考えれば考えるほど沢山思いつきません?
じゃあ、学校に行かないメリットってなに?
テルは一年以上娘の不登校と向き合って、学校に行かない最大のメリットを見つけました。
若いうちの苦労は買ってでもしろ。
学校に行かなければ行けない分だけ、後に越えなければならない壁は高くなります。買ってでもさせたい苦労がいい感じに目の前に現れてくれるんです。
その壁を乗り越えたとき、学校に通い続ける子とは比べ物にならない程の経験と生きる力が身に着く。
テルはそう信じています!(実際に我が子は不登校になる前よりも確実に人間力上がってます!)
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